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採用活動や就職活動は「選考」ではなく「価値ある体験」へ

2024 10/15
2024年10月15日

SCAMPERで考える新しい採用のあり方

採用活動では、応募が少ない、またはミスマッチが生じやすいといった課題がよく見られます。また、就職活動をしている応募者も、自分に合った企業を見つけるのに苦労しているかもしれません。採用活動や就職活動は、企業が応募者を選ぶ「選考」のプロセスと捉えられがちですが、これからの時代は、従来の枠にとらわれず、採用活動や就職活動を『価値ある体験』として捉え直すことが必要です。企業と応募者が互いに成長できる関係を築くためには、魅力的なプロセスが求められます。
本記事では、SCAMPERフレームワークを活用して、採用に悩む中小企業や、自分に合った企業を見つけたいと考える就職・転職希望者が抱える課題を解決するためのヒントを探ります。

目次


SCAMPERのフレームワークとは?


SCAMPERは、創造的な発想を促進するためのアイデア発想法であり、既存のプロセスを改善したり、新しいものを生み出すために活用されるフレームワークです。

次の7つの要素から成り立つ「SCAMPER」

1. Substitute(置き換える)

2. Combine(組み合わせる)

3. Adapt(応用する)

4. Modify(修正する)

5. Put to another use(他の用途に使う)

6. Eliminate(排除する)

7. Reverse(逆転させる)

SCAMPERは、こうした7つの視点を通じて、既存の採用プロセスに新たなアイデアを生み出し、応募者にとっても企業にとっても価値ある体験を作り出すための強力なツールです。

新しい採用プロセス

採用担当者Aさん

最近、採用がうまくいかなくて、応募者が少ないんです。面接までたどり着く人が減っているのが悩みですね。

それは大変ですね。従来の『選考』という考え方自体を見直してみたらどうでしょうか?採用や就職活動を『価値ある体験』として捉え直すことで、新しい可能性が見えてくるかもしれません。

採用担当者Aさん

具体的にどうやって見直せばいいのでしょうか?

それを考えるために、SCAMPERのフレームワークを使ってみましょう。例えば、まず『置き換える(Substitute)』ことができる部分から考えてみましょう。

書類選考を置き換える—Substitute

採用担当者Aさん

書類選考がうまく機能していないんです。

そうですね、ちょっと変えてみるのも手ですね。書類選考を応募者の自己PR動画にしてみるのはどうでしょう?その人の話し方や個性が見えるので、書類よりも雰囲気が伝わりやすいと思いますよ!

採用担当者Aさん

確かに、動画だと個性が見えますね。面白いかも!

面接を組み合わせる—Substitute

採用担当者Aさん

面接で企業文化がうまく伝わっていないようなんです。どんな組み合わせがありますか?

面接に、ちょっとしたワークショップとか座談会を組み合わせてみたらどうでしょう?応募者に実際の職場の雰囲気や働き方を感じてもらう場にするんです。リアルな体験で、会社の良さが伝わりやすくなります。

採用担当者Aさん

応募者に直接社内の雰囲気を感じてもらえるのは、ミスマッチを防ぐためにも効果的ですね。

他業界の成功事例を応用する—Adapt

採用担当者Aさん

他の業界で成功している施策を採用に応用できるでしょうか?

リモートワークやフレックス勤務を採用プロセスに組み込むのもありです。今の時代に合った柔軟な働き方を提示すれば、より多くの応募者を引き寄せられるかもしれません。

採用担当者Aさん

そうですね、今後の働き方にも柔軟性を持たせることで、応募者の関心を引きやすくなりますね。

面接時間を修正する—Modify

採用担当者Aさん

面接時間が長いことで、応募者に負担をかけている気もします。

それなら、質問を少し絞って、短くしてみるのも手です。ポイントを押さえつつ、時間も節約できるので、お互いにとってメリット大ですよ。

採用担当者Aさん

短時間でも十分に適性を見極められるなら、改善する価値がありそうですね。

採用サイトを他の用途に使う—Put to another use

採用担当者Aさん

採用サイトをもっと活用する方法はないでしょうか?

採用サイトを単なる情報発信の場にするだけじゃなくて、企業のプロジェクトやイベントを紹介する場にしたらどうでしょう?応募者が『ここで働きたい!』って感じてもらえるようなワクワクする場所に変えられます。

採用担当者Aさん

それはいいですね!応募者に企業の活気や取り組みがしっかり伝わりそうです。

採用プロセスを排除する—Eliminate

採用担当者Aさん

採用プロセスが長すぎて、途中で応募者が離脱してしまうことがあります。

それなら、書類選考のステップを減らして、早めに直接対話に移るのはどうですか?無駄なプロセスを省いて、スピーディーに進められると思います。早めに結果を出すことも有効だと思いますよ。

採用担当者Aさん

結果を早くもらえるのは嬉しいかもですね。待っている間に他の企業を探さなきゃ、なんてことも少なくなりますし。

視点を逆転させる—Reverse

採用担当者Aさん

新しい視点で採用プロセスを見直す方法はありますか?。

今度は、逆に応募者が企業を選ぶって視点で考えてみませんか?企業が応募者にアピールするプロセスに変えることで、より優秀な人材を引き寄せられるかもしれませんよ!

採用担当者Aさん

なるほど、応募者に選ばれる企業としての姿勢を見せるということですね。面白い考え方です。


採用を価値ある体験にするために

SCAMPERのフレームワークを活用することで、採用プロセスを「価値ある体験」として再構築し、企業と応募者が共に成長できる場所を見つけることができます。
採用活動は、単に人材を選ぶ場ではなく、企業と応募者の未来をつなぐ大切なプロセスです。
企業が魅力的な体験を提供することで、応募者のモチベーションが高まり、企業の魅力も増します。結果として、優秀な人材が集まり、企業と応募者の双方にメリットをもたらす好循環が生まれます。
最終的に、採用活動を「単なる選考」から「未来を共有し、共に成長するプロセス」へと変換することで、企業は将来を支える人材を得ることができ、応募者は最適な職場でキャリアを築くための第一歩を踏み出すことができます。

最後に

株式会社OuENでは、企業の採用活動をクリエイティブな視点からサポートし、採用プロセスにおいて「価値ある体験」を提供することを目指しています。今回ご紹介したSCAMPERフレームワークを活用し、採用プロセスの改善や企業の魅力を引き出すコンセプトづくりに力を入れています。

さらに、SNS運用を通じて、企業の魅力を効果的に発信し、ターゲットとなる求職者にリーチすることで、より多くの応募者との接点を創出します。

単なる広報支援にとどまらず、企業と応募者の未来をつなぐためのクリエイティブなコンセプトメイキングやSNS運用をサポートいたします。
採用活動やコンセプトに関するお悩みがありましたら、ぜひお気軽にOuENまでご相談ください。

より良い採用活動で、企業と応募者の未来をつなぐ「価値ある体験」へ。

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原田紀子

1985年東京都出身。
商社勤務を経て、ブランドコンサルティング会社にて企業や組織のブランド構築のサポートを支援。その後、2021年より鹿児島に移住。スマホで始めた動画制作をきっかけにクリエイティブ業界に惹かれ2022年よりSUMADOへ入社。クライアント皆様の想いを具現化し、動画を通じて感動をお届けいたします。

原口里美

1986年鹿児島県出身。 2022年よりSUMADOへ入社。保険会社やタイヤショップなど様々な異業種から、クリエイターという業界へ飛び込む。 笑顔とワクワク感を忘れず、一期一会を大切に動画制作に取り組みます。

伊地知ちか

1979年鹿児島県出身。
プログラマー、デジタルインストラクターなどを経て、2014年に動画の可能性を感じ本格的に動画発信をスタート。スマホだけで動画編集したVlogを連続投稿することで認知され、2016年にSUMADOを創業。働く仲間と共に、クリエイティブの力でつたえ、つなぐ。